研究内容
細菌は常に外部環境にさらされており、細胞膜は環境への適応と生存を支える重要な界面として機能しています。細胞膜で起こる生命現象には、膜輸送体による基質の取り込みや排出、細胞表層の生合成などがあります。田口研究室では、グラム陽性病原細菌である肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae をモデルに、これらの現象を支える分子メカニズムを明らかにし、細菌の生理機能や環境適応における役割を理解することを目指します。
細菌膜界面における生命現象
薬剤耐性をもつ病原細菌による感染症は、世界的に深刻な課題となっており、新たな抗菌戦略の開発が強く求められています。田口研究室では、細菌が抗菌薬に対する耐性を獲得する分子基盤に着目し、その背景にある遺伝的・細胞学的要因を研究しています。細菌遺伝学、生化学、構造生物学などの多角的なアプローチを組み合わせ、薬剤耐性に関わる因子の機能や作用機序を分子レベルで解明することで、新たな抗菌戦略の開発につながる細菌の脆弱性を見いだすことを目指します。